改善したいことが並んだとき、どれから手をつけるか。多くの場合、現場が困っている順に並べようとする。
自分もそうしていた。ただ、この並べ方だとうまく順番をつけれないことがある。
重要な順に並べようとすると、並ばない
理由は単純で、どれも重要だからだ。
重要度で並べようとすると、どれも重要という結論になって、そこで止まる。順番をつけるための軸なのに、順番がつかない。しばらく眺めたあと、先に声が届いたものから手をつける、ということになりやすい。
軸を変える
そこで軸を変えてみる。
見るのは、その問題が起きたときに誰かが気づくかどうかだ。
この軸で分けると、きれいに2つに割れる。
エラーで止まるもの。作業が進まないので、たいてい誰かが声を上げる。困るのは確かだが、放置されることはない。後回しにしても、いずれ手が回る。
もう一方は、黙って間違うもの。画面はいつもどおりで、誰も止まらない。数字がずれていても、そのまま次の工程へ流れていく。困っているはずなのに、困っていることに誰も気づいていない。
後者は「困っているか」で並べると、いつまでも上に来ない。現場から報告が来ないからだ。報告が来ない問題は、順番を待っているのではなく、そもそも候補に挙がっていない。
だから先に潰すのは、黙って間違うほうだ。
クレームが来ない問題ほど、先に見る
言い方を変えると、こうなる。
- クレームが来る問題は、後回しにしても情報が入り続ける
- クレームが来ない問題は、放っておくと存在ごと忘れられる
現場から上がってくる声は、拾える情報のうちの一部でしかない。声にならない部分をどう見つけるかが、優先順位づけの中心になる。
ひとつ、この軸の外に置くものがある。人の安全や、お金に直接つながるものだ。ここは報告が来ているかどうかに関わらず先に見る。この記事で扱うのは、それ以外の並べ方だ。
見つけ方
黙って間違っているものは、探しにいかないと出てこない。
- 数字を2か所で突き合わせてみる。合計、件数、金額。どこかで合わなければ、その間に何かがある
- たぶん大丈夫、で通っている作業を1件だけ最後まで追ってみる
- ベテランが手作業で直しているところを探す。直しているということは、何かがずれている
3つ目は特に効く。誰かが黙って直し続けている作業は、たいてい仕組みの側に原因がある。直せる人がいるうちは表に出ないが、その人がいなくなった日に表へ出ることがある。
並べ直すと、順番が変わる
この軸で並べ直すと、これまで下のほうにあったものが上に来る。数字が合わないまま流れている処理、誰かが毎回手で直している手順、確認しているつもりで確認できていない工程。
逆に、毎日のように現場から声が上がっている作業は、少しだけ順番を下げてよくなる。放っておいても情報は入り続けるので、こちらの見落としにはならないからだ。
自分は、改善したいことに順番がつけれなくなったら、この軸に切り替えている。
自社の中で気づけていない問題がどこにあるか、見つけるところから一緒にさせていただきます。
まずは無料相談でお待ちしています。

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