AIにブラウザを操作させて、ブログの下書き保存まで任せてみた

10月の終わりに、AIにブラウザの画面操作を任せて、ブログの記事を投稿画面へ貼り、下書きとして保存するところまでやらせてみました。翌日には、ホームページの文言の修正も同じやり方で試しました。

結果から書くと、下書きはできました。AIが投稿画面に用意した下書きを私が開いて確認し、公開ボタンを押しました。この記事の1つ前の記事が、そうやって公開した記事です。何をさせて、どこで止めて、何が人の仕事として残ったのかを順に書きます。

目次

させたのは、記事を投稿画面へ貼って下書き保存すること

ブログの記事は、これまでもAIと一緒に書いています。体験したことや考えたことを私がAIに話し、AIが下書きを作り、私が直して仕上げる形です。この記事も同じやり方で書いています。本文ができたら、私がWordPressを開き、タイトルと本文を貼り、見出しを整え、画像を設定して、公開していました。この貼り込みの作業を、AIに任せてみたのが今回です。文章を作る側の話ではなく、できた文章を画面に入れる側の話です。

2026年10月時点で使ったのは、Claude Codeというツールと、それがChromeを操作するための拡張機能です。AIはブラウザの画面を見て、クリックや入力をします。渡した材料は3つです。私が確認を終えた本文が入った1枚のページ、記事の画像、記事末に置くボタンの文言とリンク先です。やることは、新しい投稿を開いて、タイトル、本文、ボタン、記事のURLになる文字列、カテゴリ、画像を入れて、下書きとして保存するところまでです。

3回目の試行で通りました。3回目にかかった時間は約6分でした。保存のあとに、AIにページを読み直させて、見出しの数と段落の数、カテゴリ、画像、下書きのまま保存されていることを確かめさせました。本文は、渡した材料の文章と、保存後の投稿から取り出した文章を機械的に突き合わせ、一字でも違えば変わる照合用の値で比べて、違いがないことを確かめました。

最初の2回は、AIの手前で止まった

1回目は、AIがブラウザを触るための道具そのものが、その日の作業環境に入っていない状態でした。2回目は、道具はあったのに、Chrome側の拡張機能がつながっていませんでした。どちらも記事の中身とは関係のない、準備の問題です。

3回目でも、人の手は2回要りました。1つ目は、2回目で切れていたChromeとの連携を有効にする操作です。2つ目はWordPressのログインです。管理画面を開いたら再ログインの画面になり、画像認証が出ました。AIにはログイン画面と画像認証は触らないと決めてあったので、そこで止まり、私がログインして続きを頼みました。

つまり、止まった場面はどれも、道具の接続かログインが原因でした。記事の内容で止まったことは一度もありません。接続とログインを先に済ませておけば、下書き保存までの途中で人の手が要る場面は無くせる見込みです。ただし、ログインや画像認証はサイト側の都合で出ることがあるので、そこは人が出る前提で残しています。

先に決めたのは「押さないボタン」

やらせる前に決めたのは、押してよいボタンより、押してはいけないボタンの方でした。

  • 公開、予約投稿、更新は押さない。保存は「下書き保存」だけ
  • 公開の確認が出たらキャンセルして止まる
  • ログイン画面、画像認証、2段階認証が出たら操作せず、知らせて止まる
  • 他の記事やプラグインや設定には触らない
  • 本文は言い換えも要約も追加もしない
  • 分からなければ推測で進めず、どこまでやったかを書いて止まる

こう決めておいたので、私は安心して任せられました。AIが途中で止まっても、止まった理由が最初に決めた条件のどれかに当たるので、何が起きたか分かります。逆に、押してよいボタンだけを列挙すると、想定していない画面が出たときにAIがどう動くか読めません。

この線は「下書き保存まで」です。公開は私が押します。次からのブログはこのやり方で下書きまで進めることにしました。

翌日はホームページの文言修正。ここは保存した瞬間に公開された

翌日、ホームページのプロフィールの肩書きに、語句を1つとリンクを足す修正をしました。これもAIにChromeを操作させました。

ブログの記事と違ったのは、すでに公開しているページの編集だったので、「保存」を押した瞬間にそのまま公開に反映されることです。だから止まる場所を手前にずらしました。AIは編集画面に文字とリンクを入れた状態で止まり、私が画面を見て、表記を1つ直してもらってから、保存は私が押しました。保存後は公開ページを取得させ、該当の行とリンク先を確認しました。

こちらは約20分かかりました。長くなったのは、編集画面の中で目当ての段落をAIが見つけられず、画面を6回スクロールしながら探したからです。それでも、私が手でやるのとは違う価値がありました。変更前後の確認が記録として残ることと、保存の前に必ず一度止まることです。

やってみて、どうなったか

AIが投稿画面に用意した下書きを、私が開いて確認し、公開ボタンを押す。この形が1回、本番で回りました。AIが手前までやり、人が最後のボタンを押す。この分け方は、ブログだけでなく、ホームページの修正でも同じでした。

今回の記事のX(旧Twitter)の告知文は、AIが案を3つ作り、私が選んで投稿しました。この記事の告知では、AIが投稿画面に本文を入力し、投稿ボタンは私が押しました。

なぜ任せてみようと思ったかというと、少し前に見た動画や、参加した勉強会で、AIと融合する、AIにできることはなるべくAIにさせる、という考え方を聞いたからです。今回の検証は、その考え方を私の作業で試す機会になりました。

正直なところ、これまで私が手でコピーして貼ってきた作業を、試しに任せてみたらうまくいった、というのが実感です。運がよかった、とも思います。ただ、大がかりな仕組みは作っていません。押さないボタンを決めて、材料を3つ渡しただけです。

なるべくAIに任せる、と決めたからこそ、止める場所を先に決めました。任せる順番を決めるときに見ているのは、頻度と、手順の定型度と、失敗したときの戻しやすさです。毎週あって、手順が決まっていて、下書きで止まれるものから任せる。公開、送信、支払いのように、押した瞬間に外へ出るものは人が押す。今はこの線で進めています。判断の基準は、前に書いた記事「自動化するかは壊れ方で決める」と同じです。

小さな会社でも、ブログやホームページの更新を誰かが手で貼っているなら、同じ形で任せられる可能性があります。ただし、ここで書いたのは私のサイトで試した範囲の話です。会社で使うなら、どのアカウントで何を触らせるか、どこで止めるかを先に決める必要があります。

自社のどの作業をAIに任せられるか、どこで止めるべきか。整理の段階からでも、無料相談(オンライン60分)で一緒に考えられます。

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